テキサス州ヒューストン出身。本名:ジョン・ケネス・ウィリアムズ(John Kenneth Williams)。12歳の頃からスクールバンドで活躍。82年に、ファンクバンド:グラス(Glass)のリーダーとしてメジャーデビュー。アルバム1枚を残す。
コン・ファンク・シャン(Con Funk Shun)やギャップ・バンド(The Gap Band)などのツアー・メンバーとして活躍しつつも、自身の活動を模索。85年からエレクトラ(Elektra Records)に籍を置く。しかしながら、特に目立った活動は無く、翌年にはクラブ・ヌーヴォー(Club Nouveau)にツアー・メンバーとして加入する。正式加入ではなかったところから、やはり彼はソロでの活動を望んでいたものと推測される。
89年にEMIより『I Promise』で、ようやくソロ・デビュー。翌々年にもセカンド『Gimme The Key』をリリースするも、メジャー作品はここまで。現在まで続く、インディ配給に身を置くことになる。
しかし、この“インディに籍を置く”ことが大切なのだろうと考える。ミキの(時に怪しげな)世界観は変わることなく展開することを続けれれたのも、そのおかげと言えるのではないだろうか。93年の3rd『The Love Dictionary』からは、ひとりアイズレー(The Isley Brothers)と言えるような甘美でメロウな展開を楽しませてくれている。
また、プロデュース・ワークの評価は高く、91年にはマック・バンド(Mac Band)を、94年にはグルーヴ・U(Groove U)を手がけ、存在感を発揮している。
21世紀に入ってからは音沙汰が無かったが、ついに2008年、帰ってきた。『Back In Tha Building』のリリースには胸が躍った。しかし、アルバムが急に生産中止…。結局筆者は手にすることができなかった…。HMVに注文したが、何度もメーカー側に問合せ中のメールをいただいたことを思い出す…。
もう新作は出さないのか。そんなことを考えさせられる上記の出来事だった。その作品を探し続けていた日々の中、ジェイ・マイカルズ(Jae Michals)という名前で作品をリリースするという情報が!2013年『Love Redemption』を届けくれた。前回の失敗のないよう、すぐに注文。思わず2枚買ってしまったのであった…。
(2009.07.06/2015.03.06)