プリンス（Prince）のバンド、タイム（The Time）のギタリストとして活躍していたジェシー・ジョンソン（Jesse Johnson）。映画『パープル・レイン』（1984）後にタイムは解散し、その後はソロとして活躍。自身のソロ活動のほか、タ・マラ&ザ・シーン（Ta Mara & The Seen）やクール・スクール（Kool Skool）などを手がけていた。
そんな彼の活動のコーラスとして参加していたのが、このスリー・シェイズ・ブラウン（3 Shades Brown）の核となる、シカゴ近郊出身のキム・ケイジ（Kim Cage）であった。彼女を中心に、ラッパーのクリスティ・トンプソン（Christi Thompson）、コーラスのリア・ジョンソン（Leah Johnson）［*1］で結成されたトリオは、1992年にインタースコープ（Interscope Records）と契約。ジェシー・ジョンソンが全面バックアップしたアルバム『Stronger Than Strong』をリリースした。アルバムはR&Bチャート98位を記録している。
この1枚でグループは解散。メンバーで唯一その後の活動が追えたのが、リードのキム。キム・ケイジ・ライリー（Kim Cage Riley）名義で、2016年にジャズ・ギタリストであるノーマン・ブラウン（Norman Brown）とタッグを組み、「Perfect Paradise」というシングルをリリース。2019年にはエリック・ロバーソン（Eric Roberson）をフィーチャーしたシングル「Feel A Way」を、2020年にアルバム『Family Friends and Favors』を発表。グループの時とは異なる、クワイエットな楽曲を披露している。
(2022.06.10)
［*1］同じジョンソン姓ではあるが、年齢から考えてジェシーの娘ではないと考えられる。92年のアルバムリリースの際、60年生まれのジェシーは32歳。ちょっと考えにくいと考察する。
