その登場は、前触れもなく訪れた。ガイ(Guy)「Groove Me」である。ゴーゴーなどからのリズム感、そして教会ゴスペルの影響の強い、クワイアによるコーラスのリフレイン。この2つを巧みに絡ませた“ハネ”とストリート感。ニュー・ジャック・スウィングは、テディ・ライリー(Teddy Riley)によって世界中を浸透。そのスタートだといえるのがこの年である。このあと、まさに“雨後の筍”のように、ニュー・ジャックな曲が産み出された。それを歌うためのグループなども作られていった。
また、ベイビーフェイス(Babyface)のプロデュース力もクローズアップされ始め、キャリン・ホワイト(Karyn White)の「Superwoman」というヒットが生まれた。そんな2人を比べられるのが、この年のヒットであるボビー・ブラウン(Bobby Brown)の『Don't Be A Cruel』である。二人が同居して世界を動かした作品となった。
(2005.11.25)
-1988年にリリースされた作品-
/ GUY
/ LEVERT
『Who?』
/ TONY TONI TONE
『Troop』
/ TROOP
『Compassion』
/ GARY TAYLOR
『Rock The Room』
/ DAZZ BAND