ロサンゼルス（Los Angeles,CA）及びその近郊出身。アンドレ・アレン(Andre “Dre” Allen＝ドーン・ロビンソン(Dawn Robinson)の元旦那様、1975年生)、ルニー・レイ(Raymond “Runni Rae” Chevis)、ロバート・チェヴィス(Robert “Bobby C” Chevis a.k.a.Athemus Chevis)、ルーシャス(Bryant “Lucious” Woodert)によるカルテットで、結成は1992年という。ルニーとボビーCは兄弟で、両親がミュージシャンという音楽一家、ルーシャスは３歳から教会で歌い始め、オークランド（Oakland,CA）出身のアンドレは高校卒業後にロスに出て音楽を志すという、それぞれの出自は異なっている。共通するところは、ルーシャス自身が牧師でもあることからわかるように、全員教会の聖歌隊出身ということ。90年代のヴォーカルグループの定石通りの布陣で、丁寧なコーラスワークが身上といえる。
メンバー自らがラジオ局にテープを持参するなどの努力を重ねた結果、1995年に地元ロスで「The Swang」が話題となり、MCAと契約。アルバム『For Example』をリリースした。ボーイズ・Ⅱ・メン（Boyz Ⅱ Men）の「End Of The Road」と酷似しているといわれる甘いバラード「I'd Rather Be Alone」が人気となりPOP、R&Bチャートともに44位を記録するなど、当時日本でもかなり話題になった記憶があるのだが、アルバム自体はR&Bチャート82位。日本以外にも、オーストラリア、ヨーロッパ、ブルガリア盤があり、インドネシアではカセットテープまで販売された割に、数字的には少し寂しいものであった。
その後、MCAと契約でゴタゴタがあったり、もともとソロ志向の強かったボビー・Cがグループを離れたことなどもあり、98年に解散。グループとしての活動期間は長くは続かなかった。
解散後はそれぞれ活動を行っているわけだが、特出すべきはアルバムでも楽曲を書いていたアンドレ・アレンの活躍だろう。00年代はインディレーベルを中心にリリースを続けていたが、10年代はイベントや人材派遣などを行う会社を立ち上げ社長に就任。また作曲活動も継続的に行い、ベイビーフェイス（Babyface）やモンテル・ジョーダン（Montell Jordan）のほか、アウトキャスト（Outkast）などにも楽曲提供を行っている。
また、ボビー・Cもソロアーティストとして活動している。
(2022.05.27)
