1978年生まれ。デトロイト出身。本名:アンドゥウェレ・ガードナー(Andwele Gardner)。
6歳のころからピアノを始め、トランペットなどのほかの楽器もマスターしていく。そんな彼に影響を与えたのは、オルガンを教えてくれた父親であった。しかし、彼が10歳の時、自宅の前で射殺されてしまう…。
「音楽にのめりこむ事で、父の死を乗り越えられた」
と本人も語っているとおり、弟アントワン(Antoine)とともに音楽活動を行っていく。
パブリック・スクールに進学。45人程度のクラスに黒人は2人しかいないという環境であった。このころバンド活動を開始し、フェンダー・ローズを弾いていた。ある時、ヴォーカリストが参加できなくなった夜に、ヴォーカルをとることになり、ステージへ。見事、拍手喝采を受ける。
98年、ドゥウェレ・G名義で、デモテープを100本作成(このテープが『Rize』である)する。ナント、一週間で完売してしまう。これがスラム・ヴィレッジ(Slum Village)というラップ・アーティストに認められ、ヴァージンと契約するに至る。
00年、リクルーズ(Recloose)のシングル「Can't Take It」、バハマディア(Bahamadia)のアルバムの中で「Philadelphia」「Beautiful Thing」の2曲をプロデュース。また、ルーシーパール(Lucy Pearl)の「Without You」のリミックスなども担当し、徐々にその名を広めていく。
03年、ようやく1stアルバムを発表。フィリーの香りをさせながらのデビュー作は、各誌で評価を得る。05年にセカンドを発表。モータウンを代表するミュージシャンへと成長している。
08年~10年まで、なんと毎年アルバムをリリース。精力的な活動を続ける本人の実力は、この時代において、レコード会社に対し、それを可能とさせてしまうことが物語っている。
(2006.01.07/2010.12.09)