ミズーリ州セントルイス出身。思わず聴きたくなるグループ名だ。プーキー・レーン(Pookie Lane:Vo)、ボビー・クロフォード(Bobby Crawford:Vo,Key)、カーティス・ジェファーソン(Curtis Jefferson:Vo,Bass)、トニー・ヘロン(Tony Herron:Vo,G)の4人は個々に活動をしていたが、92年頃に出会い、グループを結成。当初はTOP40やゴスペルなどを歌っていた。その彼らに声をかけたのはデニス・エドワーズ(Dennis Edwards)。テンプス(The Temptations)に加入→脱退を繰り返したあのヒトだ。プーキーの父親がデニスのバック・コーラスを担当していたのが縁のようだ。そのデニスのマネージャーからキース・スウェット(Keith Sweat)を紹介され、グループはKEIAレーベルと契約することになる。
1st『Ol Skool』のリリースは98年。シルク(Silk)、リル・バッド&ティーゾーン(Lil Bud & Tizone)、カット・クロース(Kut Klose)らに続く、KEIA第5弾アーティストとなった。そのわりにキースが手を貸したのはわずか1曲のみ。それは、彼らがプロダクションの作成能力が高かったことを証明していることになるだろう。このアルバムは、R&Bチャートは10位まで上昇した。また、ボビーはキーボード・プログラマーとしても活躍。キースの『Still In The Game』やTLC『Trace Of My Lipstick』などでその名前を確認できる。
しかし、その1枚のみでリードだったプーキーが脱退。後釜としてジェイソン・リトル(Jason Little)が加入し、2nd『R.S.V.P.』をリリースしたのは2000年のこと。1stではほとんど手を貸していなかったキースも4曲提供している。吼えるプーキーがいなくなったのは個人的には残念だが、これまた快作を届けてくれた。
その後、グループとしてのニュースは皆無。脱退したプーキーが2008年にソロ・アルバム『Southern Women』をリリースし、その健在ぶりをアピールした。
(2011.04.11)