ジェラルド・リヴァート(Gerald Levert)&エドウィン“トニー”ニコラス(Edwin “Tony” Nicholas)が全面的にバックアップしてデビューした女性トリオ。しかしながら、アルバムのリリースは、ジャム&ルイス(Jimmy Jam & Terry Lewis)の“パースペクティヴ”からのリリースであった。
クリーヴランド出身の3人は、小学生時代からの知り合い。シーア・ノーマン(Thea Norman=73年生:教会でソロ・シンガーを務めていた)、レジーナ・クレイグ(Regina Craig=74年生:姉や友人とグループで活動していた)、マリンダ・ジェンキンス(Malinda Jenkins=74年生:ジェンキンス・ファミリーで歌っていた)という、いずれもが、なんらかのバック・グランドを持って育っていた。
マリンダの兄が、ルード・ボーイズ(Rude Boys)のジョー・リトル(Joe N Little III)と親しかったことから、ジェラルドが女性グループを探しているとの情報を得、オーディションを受けてみることになった。レジーナとマリンダが、アルバムにも収録されている「Good Man」をアカペラで熱唱。気に入ったジェラルドが3人組を希望したことから、2人がシーアを呼びドラマ(Drama)が誕生した。ちなみにこのグループ名の名づけ親はジェラルドである。
結局デビューアルバム『Open Invitation』1枚をリリースして、消えていってしまった。女性グループの宿命とはいえ、淋しいものである。特にジェラルドの後ろ盾だっただけに、非常に残念である。
(2006.12.11)