1977年、ペンシルバニア州フィラデルフィア生まれ。 本名ターリブ・ジョンソン(Taalib Johnson)。幼い頃からスティービー・ワンダー(Stevie Wonder)、マービン・ゲイ(Marvin Gaye)の他、ジャズも聴いて育つ。また地元で活動していたころは、ラッパーと競演していたという。
そんな2つバック・グラントを持つため、ジャズやヒップ・ホップ(フェイヴァリットに、ルーツ(The Roots)を挙げている)からの影響もあり、このような世界観が産まれたのだろう。さらに興味深いのは、デビュー前には、ヴォーカル・グループのノー・クエスチョン(No Question)に参加していたらしい(グループのデビュー時には抜けていたそうだ)。このように、さまざまな音楽の洗礼を受けている。
デビュー作では、ジェームズ・ポイザー(James Poyser)、アンドレ・ハリス(Andre Harris)などで結成された、タッチ・オブ・ジャズ(A Touch Of Jazz)がサポート。 まさしく、ミュージック・ソウルチャイルド本人が望んだ環境であっただろう。そのアルバム中の「Love」が大ヒットし、 第44回グラミー賞の最優秀男性R&Bアーティスト部門にノミネート。2nd『Juslisen』も全米アルバム・チャートで初登場1位を獲得。もはやR&Bシーンのみで騒がれるだけではなくなった。
翌年リリースの3rd『Soulstar』から、「Forthenight」が第46回グラミー賞の最優秀アーバン/オルタナティヴ・パフォーマンス部門にノミネートされ、その実力は本物であることが証明されたといえる。
スターとなったことにより、来日も実現。そんなライブ活動や移籍(デビュー以来の所属したデフ・ジャム(Def Jam)を離れ、アトランティックへ移籍)などもあり、アルバムのリリースは2007年まで待たされることになる。
4th『Luvanmusiq』、5th『On My Radio』と1年1枚のペースで届けてくれた。
(2005.11.10→2010.07.19改)