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SEAN LEVERT

sam_salter

Biography

1968年9月28日、オハイオ州カントン(Canton,OH.)生まれ。父はエディ・リヴァート(Eddie Levert Sr.)、兄はジェラルド・リヴァート(Gerald Levert)というサラブレッドである。

その後の活動はリヴァート(Levert)の項に譲るが、ジェラルドとマーク(Marc Gordon)という実力者たちに囲まれて、グループ内では陰の薄い存在であった。そんなショーンが主役になったのは1995年。トレヴェル一派のほか、ジャーメイン・デュプリ(Jermaine Dupri)マニュエル・シール(Manuel L. Seal Jr.も参加したソロ作『The Other Side』をリリース。ジェラルドとの「Same One」を親子3人で歌う姿は、リヴァートファンにはたまらない濃厚なものである。

グループとしての最後の作品である『The Whole Scenario』をリリースした後、あまり表舞台には出てきていなかった。その後、彼の名前が大きく報じられたのは、逝去のニュースだった。
 晩年のショーンは家庭内で問題を抱えており、養育費不払いで刑務所に入ることになる。その頃彼はザナックス依存症で幻覚に悩まされていたという。刑務所に入る前に薬物矯正施設に入っていたが、それ以外にも高血圧、糖尿病など多数の病を抱えていた。カイヤホガ郡(Cuyahoga County)[*1]刑務所に入所後、ショーンにザナックスを服用させなかったことから幻覚を見るようになり、刑務所内で叫んでいたところ、刑務官はショーンを椅子に縛り付ける。その後に息を引き取ったという。入所からわずか6日。死因はサルコイドーシス[*2]による合併症だといわれているが、その後、ショーンの妻が訴え、337万5000ドルが支払われることになったという。果たして真相はどうなのだろうか。

ジェラルドが亡くなったのが2006年11月、ショーンが無くなったのが2008年3月。この短期間に2人の子どもを亡くしたエディ・リヴァートの心情を考えるとやりきれないが、R&Bの世界でも偉大な才能を失うという災難に見舞われた。

(2022.01.23)

[*1]クリーヴランドに郡庁を置くオハイオ州北部の郡。
[*2]肉芽腫と呼ばれる結節が全身に出現する原因不明の病気。

Discography

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