ルイジアナ州ラファイエットから南東に約15kmにあるロロービル(Loreauville,LA)出身。ロイ(Roi)、クリス(Chris)、ジョン(John)のアンソニー(Anthony)3兄弟による濃密、妖艶なトリオ。地元では結婚式やタレントショーなどで稼いでいた。96年、タレント発掘番組で、1stにも収録されたレニー・ウィリアムス(Lenny Williams)のカヴァ「Cause I Love You」で喉を披露し、その番組では決勝まで進出したことをきっかけにデビューが決まる。
97年1st『Le Jit』をリリース。濃厚な聴きごたえのある作品を提供してくれた。日本では流通した絶対数の少なさからか、オークションでは数万円という値がついたお宝盤に。(2000年にディスクユニオンで限定再プレス、加えて2016年にも再プレスされ、ようやく値段も落ち着く。)
99年には2nd『Legitimately Yours』をリリース。1stよりも世間の評価は低いようだが、なかなかの秀作。しかしながら、こちらも手に入りにくい状況は変わらない。
その後、ライブ中心の活動となり、作品の発表はなかったが、07年、10年にリードのロイ・アンソニーがソロ作をリリース。インディ・ソウル・ファンの間で話題となった。ソロ2作目の時には、グループも復活が近いと明言した。そのような場合、実現することがなくなることが多い現R&Bシーンだが、さすが実力者。その予言通り、グループは復活を果たす。13年にグループの3rd『New Beginning』をリリース。多くのR&Bファン待望の濃密作品となった。
グループとして活動を継続か…と期待していたが、結局それぞれソロ活動を再開。ロイは2015年に3rd『Gonna Do Me』を、2018年に『So Good』(ep)をフィジカルでリリースしている。また、ジョンは2022年に『I Am 5646』を配信リリースしている。
グループ、個人とそれぞれフェイスブックのページをもっており、現在も更新が続いている。
(2010.2.23/2015.01.02/2022.05.21)