『Sensitive Lover』(2000.09.16)

－Nice’n Slow vol.7－

過去へのリスペクト

ニュージャック・スウィングのスロウの置きみやげ、①「Make It Last Forever / キース・スウェット＆ジャッキー・マッギー(Keith Sweat & Jacci McGhee)」、③「Let's Chill / ガイ(Guy)」。おそらくこの先の世界でも語り継がれる2曲であることは間違いない。05年には③をチャーリー・ウィルソン(Charlie Wilson)もカヴァーし、(ベテランが自分より若いアーティストの楽曲をカヴァするということで)楽曲の存在感が提示された。

また、ボーイズⅡメン(Boyz Ⅱ Men)のグループ名の由来となった⑬「Boys To Men / ニュー・エディション(New Edition)」という名曲や、彼女の真骨頂であるミディアム・スローの⑫「Sensitive Heart / アンジェラ・ウィンブッシュ(Angela Winbush)」、日本人主導で進んだエリーシャ(Elisha La'Verne)らしく、なんとTRFのYUKIと組んだ⑪「Lady To Lady」などの意外性のある楽曲も選んでみた。

また、⑩「Don’t Say Goodnight / アサンテ(Asanté)」はアイズレーズ(The Isley Brothers)、⑭「Cryin' Over Time / ケイス(Case)」はアレクサンダー・オニール(Alexander O'Neal)のカヴァー。これらの温故知新には、ソウル界の良心を感じる。

(2005.11.29)