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Ⅲ FRUM THA SOUL

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Biography

オハイオ州シンシナティ出身。アイズレーズ(The Isley Brothers)と同郷と聴いただけで胸が高鳴ってしまうのは、筆者だけではないと思われる。ジミー・ジョンソン(Jimmy “Big Jim”Johnson)と、いとこのヴィクター・グリーン(Victor“Vic G” Green)の二人が中心となったグループを核に、ラモンテ・リチャードソン(LaMonte Richardson)が合流し、活動開始。向こうで有名なオーディション番組「Showtime At The Appollo」で4週勝ち抜き、またアマチュア・ナイトでも3週勝ち残り、それをきっかけにデビューへ。インディ・レーベル、ブラウン・ストリート(Brown Street)と契約を交わす。

1993年当時のUSインディ・レーベルの流通状況を詳しく知るわけではないのだが、今ほどシステムが確立されているとは言えない。その影響からか、1st『What Cha Missin'』はわずかばかりしか日本のマーケットに入ってこなかった。しかし、実力のある3人だっただけに、後に話題となり、すっかりお宝盤になってしまった。

1999年に、ラモンテに代わる新メンバーとして、リカルド・スコット(Ricardo Scott)を迎えカムバック。メジャー配給となった2nd『Black Superman』というタイトルでリリースされる予定が…。どうやらお蔵入りに。しかし、日本では『Ⅲ Frum Tha Soul』とセルフ・タイトルに改められリリースされた。

なんだかツキのないグループのような気がしてならないが、作品は2つとも間違いなく名作。どちらも現在では希少盤のようであるが、必ず満足させてくれる作品である。ちなみに、メンバーのバリトン・ボーカリスト、ビッグ・ジムは03年にソロ作『Commitment Episode1』をリリースしている。

ソロもリリースされたので、おそらくは解散してしまったのではないか。暑苦しいグループだったので、非常に残念…と勝手に思っていたところ、なんと12年ぶりに再度復活。3rd『Time Waits For No One』をインディからリリース。ビッグ・ジムとヴィク・Gの二人のデュオとなってしまった、ジャケットが思いっきりチープ…など突っ込みどころはたくさんあるのだが、まずは帰ってきたことをもろ手を挙げて喜びたい。中身は安心のオハイオ産であった。

その後、またビッグ・ジムがソロ作『What Ever You Want』を2013年にリリース。現役でい続けてくれることを願いたい。

(2009.01.02/2015.04.24)

Discography

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『What Cha Missin’』

(1993)

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『Time Waits No
    For One』(2011)

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