『Vol.22』から1年9ヵ月ぶりに制作した『Vol.23』は、友人からの依頼に始まった。「スロウを集めた1枚を…」。結婚式などでの制作以外は始めてのこと。しかもその頃は、もはや「自分の趣向にあった曲を集めたものを他人が聴くのだろうか?」という疑問があったので、喜んで制作したのを思い出す。
ようやく手に入れたレイデェ(Ladae)の1stからの⑫「Bye Bye」は、プロモ―ション・ビデオのベタベタさも手伝って、思いっきり甘酸っぱい仕上がりに。ジェラルド(Gerald Levert)が手掛けた⑪「From Girl To Boy / ドラマ(Drama)」と同様に、若さを前面に押し出した、どこかほっこりする2曲を選曲。こういったアダルトな雰囲気でない、切なさを感じるスロウもR&Bの醍醐味である。
それ以外には、この楽曲から、彼女の作品が気になりだした⑬「Still Open / シリーナ・ジョンソン(Syleena Johnson)」、ミント(Mint Condition)印全開の⑤「Where You Broken Hearts Belong / ソウルトリィ(Soultry)」といったドラマティックを感じる楽曲、いつも選曲してしまう大御所の面々ももちろん登場する。
一番収録するかどうか悩んだのは⑰「It Should’ve Been Me (That Loved You) / ファミリー・スタンド(The Family Stand)」。これがロックよりに感じてしまっていて、この並びに収まるのか不安だった。正直他よりもポップな展開であることは否めないが、充分ソウルは感じると個人的には思っている。
(2015.06.22)
01.Light The Candles(Interlude)
/ ARTN’ SOUL
02.This Is Your Night
/ AVANT
03.Blast Off
/ THE ISLEY BROTHERS
feat.R.ISLEY
04.Taking U Slowly
/ METHRONE
05.Where You
Broken Hearts Belong
/ SOULTRY
06.Put My T-Shirt On
/ R.KELLY
07.You Must Have Been
/ MONTELL JORDAN
08.Count On Me
/ JAVIER
feat.ANTHONY HAMILTON
09.Don’t Worry Your Mind
/ TROOP
10.Better To Talk It Out
/ GERALD LEVERT
11.From Girl To Boy
/ DRAMA12.Bye Bye
/ LADAE
13.Still Open
/ SYLEENA JOHNSON
14.Life Of The Party
/ JOE
15.Nothing Even Matters
/ LAURYN HILL feat.D’ANGELO
16.God’s Blessing
/ TRIN-I-TEE 5:7
17.It Should’ve Been Me
(That Loved You)
/ THE FAMILY STAND