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D'MAESTRO

d_maestro

Biography

ジョージア州アトランタ出身、かつ、地元で活躍し続ける巨漢アーティスト。本名:ダリウス・グリーン(Darius Green)。14を超える楽器を演奏できるということから、マエストロ(指揮者)を名乗っている。

デビューから一貫してインディに身を置くのは、自分のやりたいことを貫きたいからなのではないだろうか。共演したアーティストは、アトランタ出身のエクスケイプ(Xscape)ジャギド・エッジ(Jagged Edge)だけでなく、全米に広がっている。ドネル・ジョーンズ(Donell Jones=イリノイ州シカゴ出身)、ケリー・プライス(Kelly Price=ニューヨーククイーンズ出身)、メアリー・メアリー(Mary Mary=カリフォルニア州イングルウッド出身)など実力派はもちろん、デスチャ(Destiny's Child=テキサス州ヒューストン出身)らともステージをともにしている。これだけアーティストに認められれば、メジャー配給の話もあったのだろうと想像できるわけだが、そこを選ばないところに男気=漢(オトコ)を感じる。

その風貌はまるでクッキー@野性爆弾なのだが、ウラハラに繊細な楽曲を歌う。ピアノの旋律を伴う美しいメロディを生み出す。そのことから、ジェラルド・レヴァート(Gerald Levert)の後継者のような書き方をされていることもあるが、筆者はそう思わない。
 美しい旋律というのは共通するのだが、このディー・マエストロには、もっともっとストリート感、サグ感を感じる。バウンス系の曲が多数あることが一番の理由なのだが、スロウの中にもジェラルドとは異なる物を感じる。もっとも近いのは、サウス・セントラル・カーテル(South Central Cartel)という出自も手伝っているかもしれないが、L.V.なのではないだろうか。

作品は、2002年からマイペースに6枚をリリースしている。インディのソロアーティストでこれだけ現役を続けられているのは、まさしく実力そのもの。2011年からfacebookを開設し、今日まである程度の情報を継続して掲載。Tシャツなどの物販の案内や自分の息子たちの写真を掲載したり、またアトランタ周辺が中心であるがライブの案内をしたりと、現役感バリバリ。地元の人気も絶大な物のようで、まだまだ活動してくれそうである。

(2021.07.12)

 

Discography

sanctuary

『Sanctuary』

(2002)

situations

『Situations』

(2005)

sanity

『Sanity』

(2010)

seventy3

『Seventy3』

(2014)

got it all

『Got It All』

(2018)

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