1. CHANGING FACES
  2. artist
  3. privatesoulmusic

CHANGING FACES

changing_faces

Biography

シャリース・ローズ(Charisse Rose:ブロンクス出身)、カサンドラ・ルーカス(Cassandra Lucas:マンハッタン出身)による女声デュオ。2人はNYのMusic And Art High Schoolで知り合う。しかしながら、シャリースは犯罪裁判の学問を志しJohn Jay Collageへ、カサンドラは社会学を学ぶためHunter Collageへと別々に進学することになった。

その後、お互い別々にに音楽の道へすすむこととなり、セッションを重ねていくのだが、偶然にも2人とも、シビル(Sybil)のツアーにバック・コーラスとして参加することになる。これを期に2人はデュオとしてデビューの道を模索することとなる。昼はオフィス・ワーク、夜はデモテープ作り(ニューエディション(New Edition)「Hit Me Off」を手がけたディンキー・ビンガム(Dinky Bingham)が制作をサポートしたらしい)に励んだ。

デビューのきっかけは、路上で歌っているところに、ケニー“スムーヴ”コーネギー(Kenny“Smoove”Kornegay)が偶然通りかかり、声をかけたことから(この手の話は多いが…)。

94年に「Stroke You Up」でデビュー。R.ケリー(R.Kelly)の手によるこの作品は、同時のR氏の勢いがそのまま乗り移ったかのように大ヒット。この1曲でその名を全国区にする。

96年にはサントラ『High School High』に「I Got Somebody Else」で参加。その曲を含む2nd『All Day,All Night』を97年にリリース。「G.H.E.T.T.O.U.T」がR&Bチャートで4週連続No.1に輝いた。しかしながらセールス的には、デビューアルバムには及ばず。現在のところ最新作である3rd『Visit Me』でも回復することはできなかったが、3枚ともクオリティは高い。

2000年代初頭に、活動休止を発表。2009年に「Crazy Luv」という未発表曲がネットでリークされたため、復活が騒がれたが、カサンドラが再結成の意欲を表明したのは2011年。そして2013年にシングル「Hate Love」をiTunesでリリースした。

ようやく復活の兆しが見えた矢先、その年の夏にカサンドラが脱退。そして7月にはシャリースが“Changing Faces”に関する商標登録を申請。翌2014年には新メンバーとして、リーフィー・スコット(Reefy Scott)が加入し、UKでパフォーマンスを行った。これに不服だったカサンドラは、名義などを含めた訴訟を行っている。しかし、2019年6月の「90s World Pride Concert」にて、シャリース&リーフィーが“Changing Faces”としてパフォーマンスを行ったことや、2022年にシャリース名義で再び商標登録を行っていることから、この訴訟については、カサンドラの意見は反映されなかったということだろう。

一方、脱退後のカサンドラはソロ活動を行っている。2013年のシングル「Damn」をリリースし、しばらく時間は空くのだが、2017年から再び目立った活動を再開。3枚のシングルをリリースし、翌2018年にも「Name on It」を公開。そして2019年にはアルバム『Long Way Home – The Intro』をリリースし、ソロとしてのキャリアを重ねている。

一区切りついた2020年7月に行われた“The Hype Magazine”のインタビューでは、「ソロ名義への移行は悪い離婚のようだ」と表現しており、シャリースと揉めたことを認めるような発言を行っている。また、ハーバード大学でオンライン講義を受講し、修士号取得を目指していることも語られた。

上記のとおり、グループはシャリースが屋号を背負って活動している。2025年現在もアメリカ国内でパフォーマンスを見せてくれている。

(2006.10.22/2014.10.19/2025.06.29)

Discography

changing_faces-changing_faces

『Changing Faces』

(1994)

changing_faces-all_day_all_night

『All Day,All Night』

(1997)

TOPへ