1975年11月6日、フロリダ州はプラントシティ生まれ。本名:カルロス・メスローン・レイノルズ(Carlos Methrone Reynolds)。現在のマネージャーである叔父:ジャクリーン・レイノルズ(Jaqueline Reynolds)がミドルネームの名付け親である。12歳から、マイケル・ジャクソン(Micheal Jackson)やニュー・エディション(New Edition)のナンバーを教会で歌い始めた。高校を卒業し、地元タンパで音楽活動を行っていた。しかし、姉の勧めもあり、タンパからアトランタへ移住。独学で習得したピアノ、プログラミングを駆使し、デモテープを制作。その中に収録されていたのは、「Slow & Steady」「Last Time」「Got 2 Go」だった。
その効果もありレコード会社と契約。また、マネージャーの叔父はサザン・ソウル界の大御所ウィリー・クレイトン(Willie Clayton)と邂逅。1st『My Life』のリリースに力を貸してくれた。その結果、R&Bチャートは28位まで上昇。さらに34週もチャートに残り続けた。またシングル「Loving Each Other-4-Life」はシングルチャートでも4位まで登り詰めた。
R.ケリー(R.Kelly)に酷似と言われた2nd『Picture Me』は、シカゴでのレコーディング。完全にケルズ氏を意識していることを印象付けたこともあり、ローカル(=シカゴ)から拡がっていく。こちらもR&Bチャート39位と検討した。
2006年に名前を“Metrone”と若干名前を変えて3rd『Chemistry』をリリース。これまた安定したエロスを発揮。ファンを安心させた。
翌年、結局綴りを“Methrone”に戻し、4th『Instant Play』をリリース。俯いたジャケットからソウルを感じ取ることは簡単だった。
この後、具体的なアナウンスもなく、昨今のR&Bシーンにはフィットしない(筆者はそちらのほうが大好きである)スタイルであることから、「やはり消えていったのか…」と考えていたところ、ようやく2012年に5th『Sexual Content』をリリース。西崎信太郎氏の“Rewind Records”がその存在を知らしめてくれた。
(2011.04.29/2015.03.03)