ニュー・ジャック・スウィングの成熟期に登場した4人組。LAサウス・セントラル出身のエリック・カークランド(Eric Kirkland)とマイケル・アンジェロ・サウルスベリー(Michael Angelo Saulsberry)が、ラッパーを加えたトリオを結成したのが1985年。カヴァーを中心に演奏していたようだが、88年にはエリックとマイケルがオリジナルを書き始めたようだ。ちょうどその頃にアーヴィング・ワシントン(Irving Washington Ⅲ=ロードアイランド州出身)と出合い、それを期にポートレイト結成の構想が誕生。その後、4人目のフィリップ・ジョンソン(Phillip Johnson=オクラホマ州出身)はエリックとマイケルの共通の友人の紹介で加入。こうして89年に4人組となった。すでにプロでのキャリアをスタートさせていたアーヴィングがキャピトル(Capitol Records)との繋がりがあったこともあったのだろう。まもなくキャピトルの重役が彼らの実力を認め、契約へと至った。
92年、デビュー・シングル「Here We Go Again!」は、ビルボード・ナショナル・チャートに92年11月にチャートに登場し、3ヶ月という長い時間をかけて11位まで到達。R&Bチャートでは3位まで上昇した。その勢いもあり1st『Portrait』は34万枚のセールスを記録した。
2nd『All That Matters』のリリースは95年。ビージーズ(Bee Gees)のカヴァー「How Deep Is Your Love」の“白くならないカヴァー”が、特に日本でヒットした(その影響で、アジア圏でカヴァー・アルバムもリリースされた)。
(2010.08.29)