1. ERIC BENÉT
  2. artist
  3. privatesoulmusic

ERIC BENÉT

eric_benet

Biography

1966年10月、ウィスコンシン州ミルウォーキー生まれ。刑事さんだった父は、大のクラシック好き。そんな環境の下、音楽への興味は深まった。

同じ環境で育ったお姉さんである、リサ・マリー・ジョーダン(Lisa Marie Jordan)と男女デュオ、べネイ(Benét)を結成。92年には、ジェフ・ローバー(Jeff Lorber)らをプロデューサーに迎え、EMIからアルバムを発表。しかしながら、7万枚しか売れなかった…。そのときのエグゼクティブ・プロデューサーだったアリスン・ボール・ガブリエル(Alison Ball-Gabriel)は、エリックの実力を当時から見定めており、EMIでごたごたが発生したと同時に、ワーナー(Warner)にA&Rとして移った。

96年、ソロデビュー作『True To Myself』をワーナーから発表。ニュー・クラシック・ソウルのムーブメントに乗る形(もちろん作品自体のできも秀逸)で、一気にスターダムに駆け上がる。さらに99年に2nd『A Day In The Life』はゴールド・ディスクを獲得、ソウル・トレイン・アウォードでもベストR&B/SOULアルバムとなった。その年はさらに、女優ハル・ベリーと婚約(01年に結婚。ちなみに前妻タミー(Tammy)は、93年に交通事故により他界している。2人の間にはインディア(India)という娘さんがいる。)。公私ともに絶好調であった。

しかしながら、この後精神的に安定を欠くようになり、03年には離婚。失意の中、2005年に3rd『Hurricane』を完成させた。AORよりな音に賛否両論わかれ、もはやエリックこれまでか!?とも思った。

間隔をあけた4th『Love & Life』は従来のR&B路線に帰着。シングル「You’re The Only One」はR&Bチャートを制覇。4週連続首位となった。エリック復活!と喜んだのは、実際このアルバムからになるだろう。

復活を決定付けたのは、2010年リリースのシングル「Sometimes I Cry」だろう。ラッパーのリル・ウェイン(Lil Wayne)が獄中で絶賛したように、古き良きソウルをなぞったようなファルセットは、全米に浸透。R&Bチャートをまたしても制覇し、グラミーも受賞した。それを収録した5th『Lost In Time』はミリオン・セールス。日本でも2010年のベストに挙げる評論家(及び雑誌)が続出。70年代を再現し、再び話題のヒトとなった。

2011年にはマニュエラ・テストリーニ(Manuela Testolini)と結婚。10月には自身のレーベル“ジョーダン・ハウス(Jordan House Records)”も立ち上げ、またしても公私ともに順調な時を迎えた。

2012年は自身のレーベルから6th『The One』をリリース。これも前作と同路線の内容ある作品となった。

その後は世界を股にかけた活動を行っている。韓国のPOPグループからソロをリリースしたアーティストを手掛けたり、ブライアン・マックナイト(Brian McKnight)と世界ツアーに出たり、ドイツのミュージシャンと交流をもったりと、充実しきっている様子。そんな多忙の中でも、カルヴィン・リチャードソン(Calvin Richardson)をプロデュースしてくれたりと、しっかりと地に着いた活動をしている。ファンとしてはうれしいところである。

(2005.11.23/2011.03.23/2014.11.08)

Discography

eric_benet-a_day_in_the_life

『A Day In The Life』

(1999)

eric_benet-hurricane

『Hurricane』

(2005)

eric_benet-love_and_life

『Love & Life』

(2008)

eric_benet-lost_in_love

『Lost In Love』

(2010)

eric_benet-the_one

『The One』

(2012)

TOPへ