90年代中期に、シーンの追い風うけ登場してきた女性グループのひとつ。TLCやSWV、エクスケイプ(Xscape)などが台頭していた時代であったが、その勢いだけで登場したと考えるにはチョットかわいそうな実力派である。
アシーナ・ケイジ(Athena Cage)、ラヴォン・バトル(LaVonn Battle)、タビサ・ダンカン(Tabitha Duncan)というアトランタ出身の幼なじみ3人組み。キース・スウェット(Keith Sweat)の“キーア・レーベル”の第2弾アーティストととなった。
キースの全面的なバックアップを受けて、アルバムをリリース。R&Bチャート8位のヒットとなった「I Like」や、「Lovery Thang」という胸キュン・チューンを届けてくれた。ちなみに キースのアルバムで名スロウ「Twisted」に参加し、コーラス・ワークで支えた。
残念ながら、この1枚でグループの活動は休止。しかし、リードであったアシーナがソロ活動を行っている。15歳のころから作曲していたという彼女は、シャンティ・サベージ(Chantay Savage)の2ndでタイトルトラック「Come Around」をキースと共作。また、01年にサントラ『Save The Last Dance』の中で、「All or Nothing」(ソロ名義)を提供。これが実質のソロ・デビューといえる。その勢いのまま、「Hey Hey」というシングルをリリースし、アルバム『Art Of A Woman』も作っていたのだが、お蔵入り。Youtubeなどで数曲聴くことはできるのだが、これはぜひアルバム単位で聴きたい内容である。
その後はアシーナですら、活動の内容は追えず、このまま消えていくのかと思いきや!2010年、iTunesの配信シングル「Let It Ring」を発表。2ndも予定しているとの告知があったが、結局そのまま時は流れている。ライブなどは行っていたり、Facebookでの活動報告もあることから、まだ期待をしていいものではないかと、希望的観測も含めて考えている。
(2007.01.12/2014.12.27)