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SOLO

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Biography

“ニュー・クラシック・ソウル”というコピーでジャム&ルイス(Jimmy Jam & Terry Lewis)が売り込んだグループ。そのデビューまでのいきさつは、まさに“アメリカンドリーム”そのものである。

ユーニック・マック(Eunique Mack:ニューヨーク出身)ダーネル・チャービス(Darnell Chavis:オークランド出身)ジェームス・スミス(James Smith:インディアナ州出身)の3人は、ハリウッドのストリートで歌っていた。しかしながら、車社会のLAでは、ストリートに立ち止まって歌を聴いてもらうことが困難な場所。ニューヨークのアポロ・シアターで歌うことを夢見ていた3人は、なんとヒッチハイクでNYを目指した。途中はぐれたりしながらも、なんとか到着。そこで、共通の友人であったダニエル・ストークス(Daniele Stokes:イリノイ州出身)と意気投合する。

4人はストリートで歌い、日銭を稼いだ。そのときに出会ったのがベースのロバート・アンダーソン(Robert Anderson:ニューヨーク出身)だった。一回りほども年齢が離れている彼だが、自分のベースとからませたらもっとすごくなると確信していたのだろう。グループに参加するようになる。

5人組となった彼らは再びソーホー地区(NY南部)で歌いまくる。ここからが、本当なのか疑いたくなる話なのだが、その近くに、テリー・ルイス&キャリン・ホワイト(Karyn White)夫妻が通りかかり、2人に気がついた彼らは最高のパフォーマンスをみせる。テリーからミネアポリス行きのチケットをもらい、契約に至るのであった。それが93年5月。デビューまでの準備期間であった94年9月、ジェームズが殺害され、結果4人組としてデビューする。

ジャム&ルイスが手がけた1st『Solo』は、高い評価を得、日本でも『BMR』誌の年間最優秀アルバムに輝くことになる。

その成功をうけながらも、2nd『4 Bruthas & A Bass』がリリースされたのは3年後。しかもそこにジャム&ルイスの名前はなし。誰もが不安に感じたところだったが、脇を固めたのが、ジェラルド・リヴァート(Gerald Levert)ラファエル・サディーク(Raphael Saadiq)ら。そしてゲストにブラウンストーン(Brownstone)アンジー・ストーン(Angie Stone)。新しい一面を見せることができた。

公式ページのバイオグラフィーを確認する限り、1998年からの彼らの活動はかなり不運の連続だったようだ。それでもファンがいるからと頑張ってきたという内容が確認できる。2ndリリース直後、一度解散。契約の問題やユーニックがグループを離れてソロ活動を希望したことがきっかけだったようだ。(ちなみにユーニックは、2000年にソロ作品『Make It Real Hot』をリリースしている。)

その後、結局グループはユーニックを加えて再結成。さらに2011年4月にやっぱりユーニックが独立宣言。結果として、グループとしては3人で活動を継続する形となった。

そして2014年、上記の理由から配信のみというのも仕方ないのだが、シングル「Gone」をリリース。90年代後半を彷彿させてくれるアップに、あの渋い声が乗せられている。時流に流されない意気込みが深く感じ取れ、今後が楽しみで仕方ない。

(2011.01.09/2015.04.11)

Discography

『Solo』

(1995)

solo-4_bruthas_and_a_bass

『4 Bruthas & A Bass』

(1998)

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