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GLENN JONES

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Biography

1958年9月27日、フロリダ州ジャクソンビルで8人兄弟(♂6人、♀2人)の末っ子として誕生。母も兄も教会関係で働いていたため、4歳から教会でゴスペルを歌って育った。グループを結成し、初めてレコーディングを体験したのが8歳。14歳で、グレン・ジョーンズ&モデュレーションズ(Glenn Jones & The Modulations)を結成。全米ツアーも行いながら、『With A Made Up Mind』(1978)、『Feel The Fire』(1980)という2枚の作品を残す。20歳前にして、すごいキャリアである。

その後、ノーマン・コナーズ(Noman Connors)のアルバムに参加し、「Melancholy Fire」でボーカルを披露。後に本人が「実質的なR&B」と語っているとおり、この楽曲が世俗デビューといえるだろう。

1983年にRCAと契約し、ソロデビュー。レコーディングでは9曲も録っていたが、RCAの戦略としてEPでのリリースとなってしまった『Everybody Loves A Winner』からは、「I Am Somebody」がR&Bチャート30位を記録した。

その勢いを保ったまま、翌1984年に1stフルアルバム『Finesse』(この作品にはカシーフ(Kashif)も参加!)をリリース。その後、彼の代名詞となった、ララ(Lala)のペンによる「Show Me」は、R&Bチャート3位を記録。時代にフィットしたクワイエットな作品である。しかしながら、更なる飛躍が期待された3rd『Take It from Me』は、数字的に伸び悩んだ。

上記のような数字的理由もあったのだろう。RCAはグレンを手放してしまう。新たに移籍先に選んだのは、社長から熱心な誘いを受けていたジャイヴ(JIVE)。1987年のことだった。当初は、「We've Only Just Begun」がR&B2位を記録したり、移籍後初の作品『Glenn Jones』のライナーでは「(ジャイヴでは)アルバムを8枚作る事になるだろう。」と本人も語るほど順調だった。しかし、結果的に2枚の作品を残して、1992年にアトランティック(Atlantic)へ移籍している。また、このころに長い交際期間を経て、同じくシンガーであるジェノビア・ジーター(Genobia Jeter)と結婚。さらに移籍後のアルバム『Here I Go Again』がR&Bチャートを制覇。まさに公私とも順風の時であった。

しかし、このころから彼のような歌いこむ男性ソロシンガーには不遇の時代となる。1994年に『Here I Am』をリリースしたのち、ついにメジャーのディールを失い、インディへ身をうつすことになる。1998年には時代と勝負するかのようなウタゴコロを聴かせてくれた『It's Time』を発表。時流とはかけ離れながらも、“良いものは良い”ということを証明して見せた、後世に語り継がれる1枚になった。

21世紀に入ってから、さらにマイペースになった。2002年に『Feels Good』、2006年に『Forever-Timeless R&B Classics-』をリリース。特に後者は、カヴァ集とはいえ、ひさしぶりの歌声に昔からのファンは酔いしれた。ジャケットの写真の髪の毛の後退具合は気になったが…。

2013年。配信ではあるが、シングル「Everyday」がリリース。ジェノビア夫人のサポートも光るミディアムである。さりげなくデイヴ・ホリスター(Dave Hollister)がコーラスで参加しているのも興味深いところだ。また、新しくなったWebサイトには、「All Because Of You」という、こちらも切ないミディアムを聴くことができる。まだまだ現役であることを証明してくれている。徐々にR&Bの環境がよくなりつつある現在、是非とも戻ってきてほしい人物のひとりである。

(2012.06.09/2014.12.08)

Discography

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『Everybody Loves
A Winner』(1983)

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『Finesse』

(1984)

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『Take It From Me』

(1986)

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『Glenn Jones』

(1987)

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『All for You』

(1990)

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『Here I Go Again』

(1992)

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『Here I Am』

(1994)

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『Feels Good』

(2002)

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『Forever-Timeless
R&B Classics-』(2006)

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