苦労人。1978年生まれ、ワシントンD.C.出身。本名:ジュアン・L・ブラウン(Juan L. Brown)。
ヴォーカル・グールプが隆盛を極めていた1993年にデビューしたのが、ミー・トゥ・ユー(Me 2 U)というクインテット。若き日のヴィンセント・ハーバート(Vincent Herbert)も参加していたアルバム『Me-2-U』は、ニュージャックの香りを残した作風で、時流にのせてはいたものの、これという人には恵まれなかった。多くのヴォーカル・グループ同様に、この1枚のみを残して消えてしまった。
しかし、彼らはココで終わらなかった。その8年後にモータウン(Motown)からデビューした4人組のプロフェト・ジョーンズ(Prophet Jones)に、Me 2 Uのジェリー・ラティソウ(Jerry Lattisaw)、トニー・ダマス(Tony Dumas)の2人が参加。メジャー再デビューを果たした。
そして、残るメンバーのデヴォン・ハワード(Devaughn Howard:グループ在籍時のスペル)、デーモン・ダンノック(Damon Dunnock)、エリック・サンダース(Eric Sanders)の3人は、ダイバーシティ(Diversiti)を結成。2002年にインディからではあるものの、セルフタイトルのアルバムをリリースしている。
さらにソロ活動を望んだデヴォンが、2004年にイギリスのレーベルから『Urban Eclecticism』でデビュー。3回目のデビューでようやく念願のソロアーティストとしての道が開けた。
翌年には、2nd『About You』をリリース。当時日本でブラックミュージックを広く伝えようとしてくれた“BLACKMUSICFAN★NET”から日本盤もリリースされた。
その後も活動は続けたが、アルバムのリリースは10年待つことになる。3rd『Retun To Love』は、2015年に発売された。
(2021.09.22)