1974年11月、ロードアイランド州生まれ。カリフォルニア州パサデナ育ち。本名:ジョナサン・バック(Jonathan Buck)。父は音楽大学の教授、母はコンサートのピアニスト、姉はバイオリニスト、弟はチェリストという音楽一家に育った彼は、祖父がレコード店を経営していたこともあり、ビージーズ(The Bee-Gees)、ビートルズ(The Beatles)などを聴いて育った。9歳の時には、キーボードを弾き始め、地元のタレントショーに出演したりしていた。
93年頃、40曲入りのデモテープを持って、父親とLAのレコード会社へ、ソングライターのみとしての契約を目標にで売り込みを始める。ヤブ・ヤム(Yabyam)へ売り込みに訪れた際に、ベイビーフェイス(Babyface)の元奥様であるトレイシー(Tracy)との邂逅を果たす。トレイシーは彼の歌声にも惚れ込み、アーティストとしても契約を交わすこととなった。
1st『Bonafide』からの「Someone To Love」は、フィーチャリング・ベイビーフェイスとしたことも手伝って、いきなりUSチャートのトップ10入りした。
さらにココからが本領発揮であった。2nd『Cool Relax』はダブル・プラチナムとなり、シングル「They Don't Know」はR&Bの年間チャートで2位に食い込んだ。
3rd『Pleasures U Like』もヤブ・ヤムが閉鎖になったものの、エドモンズ・レコード(Edmonds Reecords=ベイビーフェイス)からしっかりリリース。これはUSチャート6位(R&Bは3位)に食い込み、白人マーケットにも理解をされたことを証明。さらに2004年には4th『Stronger Everyday』もリリース。デビュー当時の人気が、一過性のものではなかったことが証明されたのと同時に、さらなる高みのあるアーティストであろうことを期待させられる結果となった。アルバムを追うごとにブラック・フィーリングを増加させ、完成度の高い音を提供してくれている。
その後は自身のレーベル:アーセナル・レコーズ(Arsenal Records)をインディに設立。より自由な表現が可能になった。それを証明するかのように、ブラック・アーティストがよくリリースするクリスマス・アルバムを制作。彼がいかにブラック市場を意識しているかがうかがえる。
2008年には5th『Helpless Romantic』、2012年に6th『Comfortable Swagg』を順調にリリース。さらに翌年には、未発表曲を集めたベスト『B-Sides Collection』をリリースしている。
(2006.01.31/2015.01.17)