本名:ケビン・ロバートソン(Kevin Robertson)。オハイオ州シンシナティ(Cincinnati)出身。この地名を聞くとアイズレー・ブラザーズ(The Isley Brothers)を思い浮かべるのは、ブラックミュージックファンとして当然のこと。そのメンバーであるルドルフ(Rudolph Isley)の甥っ子にあたるのがこのKロブ(K-Rob)である。ルドルフはKロブの母の姉と結婚。そしてその母親は、アイズレーズのメンバーであるクリス・ジャスパー(Chris Jasper)の妹。音楽的にはサラブレッドである。
「ルドルフは子供から大人まで親類一同にお小遣いをくれた物さ。小さい頃に親しかったのはクリスだけど、大きくなって自分も音楽をやるようになったらロナルドとよく話をするようになった。」[*1]
と、音楽の道に進む以外に考えられない環境で育った。
とはいえ、本人は将来を模索していたようで、テネシー州立大学では電子工学を学び、さらにはアルバムリリース時にも製薬会社の営業マンとして働いていたというから驚く。音楽活動は夜だけだったという。
その後、メンフィスに住みながらも、地元シンシナティでクワイエット・アズ・ケプト(Quiet As Kept)というグループで活動。R.ケリー(R.Kelly)やドゥルー・ヒル(Dru Hill)らの前座を務めていたが、グループは解散。以後ソロ活動に入る。ネットに楽曲をアップしたところ、イギリスのレーベル:カフェ・デ・ソウル(Cage de Soul)から声がかかり契約。レーベルのコンピレーションに入っていた「2nite」がイギリスで話題となった。
それからアルバムリリースまで3年ほどかかったが、1st『2nite』をリリース。日本盤もリリースされた。
2009年にEPをリリースした後の活動は地元中心のようだが、それ以上は不明。ただし、Webサイトは健在である。
(2021.09.11)