シカゴ出身。スリック(James“Slick”Adams)、マジック(Floye“Majic”Massey)、E-Dub(Eric Wade)、アイローン(Irone Guyton)のカルテットはデビュー当時全員18歳で、まだ高校卒業するまえだったという。1998年に『The Fall Backs Of A Playa』をリリース。この1枚を残し消えてしまった。シングル「When」の最高位は65位を記録している。
そんな彼らが契約を交わしていたのが、地元インディ・レーベルである“Un-D-Nyable Entertainment”であった。このレーベルは地元球団シカゴ・ホワイトソックスのスター、フランク・トーマス(Frank Thomas)がCEOを努めるという異色の存在だった。このレーベルには、80年代にゲフィン(Geffin Record)でプロデューサとして活躍したポール・デヴィッド・ウィルソン(Paul David Wilson)や、アース(Earth, Wind & Fire)のモーリス・ホワイト(Maurice White)も関わっていた。フランクは結成当初、「モータウン・フレイヴァを取り戻したい」と語っていた通り、男性のコーラス・グループを成功させたかったようだ。同じレーベルにはやはり男性グループのストロング(Strong)が在籍していた。なお、レーベルは1999年に閉鎖された。
メンバーのスリック(Slick→Sliqueに変更)は2008年にソロ作『Rhythm & Ghetto Soul』を発表。これもキキゴタエのある作品となっている。また、マジック(Floye“Majic”Massey)も、2011年に『Love D.N.A.』というソロ作を発表。アントラージュ(Entourrage)には実力者が揃っていたようだ。
(2012.08.07)