1. DEVANTÉ
  2. artist
  3. privatesoulmusic

DEVANTÉ(David Verity)

dru_hill

Biography

北カリフォルニア[*1]出身。1985年頃[*2]生まれ。本名デヴィッド・サンダース(David Saunders)。6歳の頃にはテレビで流れた音楽をピアノで奏でるようになり、12歳になる頃にはキーボードでアレンジができるまでになっていたそうだ。

15歳で“MP3.com”という配信サービスを利用してアルバムをリリース。これをきっかけにMTVの事業の一つで、ユニヴァーサルが出資したという“Formclub.com”にアーティストとしてフィーチャー。他のアーティストに提供した楽曲も話題となり、徐々に名前も浸透していく。

18歳になった2003年にアルバム『Ready Or Not』をリリース。自信を持っていた本人の予想とは裏腹に、メジャーからの声はかからず。セールスも不調に終わっている。
4年後にリベンジをかけ、2nd『The Foundation』を発表。こちらも本人には大きな自信を持っていたが、やはり成功とは言えなかった。

のちに、HMVのインタビューで以下のように話している。
“僕は、『THE FOUNDATION』が、自分のキャリアを確かなものにしてくれるものと思っていた。当時はまだ、音楽業界で成功する秘訣が75%のプロモーションと25%の才能だということに気付いていなかった。プロモーションやマーケティングに一切頼らなかった『READY OR NOT』と『THE FOUNDATION』は、当然不発に終わったよ。僕には宣伝や販売戦略に充てる資金がなかったからね。”

マーケティング理論を解き、しばらくは裏方となり、アーティストの育成を行っていたようだ。しかし、その間に本人の自己評価も高かった2ndは、徐々に周囲からも認められる。日本でもBMR誌の石島春美さんのコーナーに取り上げられるなど、インディ好きの間では語られる1枚となり、高額取引盤として定着してしまった。

そんなアーティストが次をリリースする!という期待もあったのだろう。3rd『Inexorable』は日本盤もプレス。また、本人も自身のレ―ベル“Anomaly Music Group”を立ち上げ、アーティスト表記を”デビッド・ヴェリティ(DAVID VERITY)”に改めた。

改名の理由は、ジョデシー(JODECI)のデヴァンテ(DeVante Swing)ファンから苦情があった”[*3] からだそう。昔からデヴァンテと呼ばれていたニックネームを使えないというのはかわいそうな気もする。

そのようなことを言いながら、結局4th『The Renaissance』ではデヴァンテ表記に戻しているが、内容は変化することなく、今までの世界観を踏襲している。

その後、ミュージシャンであった父親が、脳卒中で倒れ、それを救った経験から”自己啓発”の指導者にも。書籍を出版したり、セミナーを開催している。音楽も自身のレーベルは引き続き継続しているわけだが、そのWebサイトを確認すると…ちょっと心配になるのだが…。

(2020.12.27)

*1 現在の拠点が、サンフランシスコの南西に位置するタ―ロック(Turlock)であることから、その周辺と推測される。
*2 18歳のころに1stをリリースしているので、逆算して算出。
*3 HMVインタビューより。この際に“今までJODECIを聴いたことがないんだ”と言っているが、それはそれでどうなんだろうか。というか、ホントかなぁ。

Discography

davante_ready_or_not

『Ready Or Not』

(2003)

devante-the foundation
david varity

『Inexorable』

(2009)*David Varity名義

devante-the_renaissance

『The Renaissance』

(2013)

TOPへ