1955年デトロイト生まれ。10代のころからゴスペル・シンガーであった姉、バーヴァリー・グレン(Beverly Glenn)のツアーに参加していた。
1980年に1stをリリースするのだが、売り上げはさっぱり。しかし、コンポーザーとして大きく活躍する。出世作となったのはなんといっても、エヴァー・グリーンな珠玉のナンバー、アニタ・ベイカー(Anita Baker)に提供した「Caught Up In The Rapture」である。これは、アニタが所属していた、チャプター・エイト(Chapter8)の作品を、これまたお姉さんのレーベル、バーヴァリー・グレン・ミュージック(Beverly Glenn Music)からリリースしていたという縁から生まれたものである。
その後、アニタのバンドのキーボーディストとしてツアーに参加。さらにはエモーションズ(The Emotions)、アース・ウィンド&ファイア(Earth,Wind&Fire)、フレディー・ジャクソン(Freddie Jackson)らに楽曲を提供。裏方として多忙な日々を送っていた。
そんな彼が、ようやく自分のアルバムで名作を残す。それが2nd『Feels Good To Feels Good』である。エモーションズのシーラ(Sheila Hatchinson)も参加したタイトル曲は現代にも受け継がれている。
1991年9月18日、36歳という若さで逝去。本当に良い曲を書く人だっただけに、その先にあったボーカル・グループなどとのコラボレーションが聴いてみたかった。
(2010.08.17)