ウィル・タウンゼント(Wil townsend)、アンドレ・ザチェリー(Andre Zacherry)、ウォーレン・ロビンソン(Warren Robinson)、ファラオ・デイヴィス(Pharoah Davis)という、それぞれがシンガーを目指していた4人が、91年、NYはブロンクスのスタジオで邂逅。グループが誕生する。なかでもアンドレは“アマチュア・ナイト”でキャメオ(Cameo)「Candy」、レディー・フォー・ザ・ワールド(Ready For The World)の「Let Me Love You Down」を歌い、3週勝ち抜いた実力者。また、ファラオは、ラスト・ポエッツ(The Last Poets)のアビオドゥン・オイェウォレ(Abiodun Oyewole)の息子という、なかなか期待のかかった人材が揃った。
地元での下積みを重ね、92年のクリスマスにラジオ番組「Quiet Storm」に、サウンズ・オブ・ブラックネス(Sounds of Blackness)、ブライアン・マックナイト(Brian McKnight)らと共演したことをきっかけに、コロムビア・レコード(Columbia Records)と契約。95年、アルバム『Asante Mode』をリリースする。
ヤング・アイズレーズ(ロナルドに似た声色をもっているからだろう)と言われたり、同時期デビューのソロ(Solo)と比較されたりと実力は認知されるも、結局この1枚で消えてしまった……。ちなみに、グループ名のアサンテ(Asante)とは、スワヒリ語で「ありがとう」の意。
(2008.06.21)