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L.V.

lv

Biography

1957年11月21日生まれ。本名:ラリー・サンダース(Larry Sanders)。LAはサウス・セントラル出身。ステージネームのLVは“Large Variety”の略だそうだ。

幼少期にラジオから聴こえるゴスペルを歌って育つ。そのおかげか、高校生の時のタレントコンテストでL.T.D.「Concentrate On You」をカヴァし見事優勝。この出来事をきっかけに、Los Angeles Southwest Colleageの音楽部へ進学。クワイアを専攻した。

音楽活動はストリートが舞台。そこで歌っていたところ、サウス・セントラル・カーテル(South Central Cartel)のメンバーから声をかけられ、グループ入りする。また、ストリートといえば、こんな経験も。本人も歌った「Gangsta's Paradise」ともいえるサウス・セントラル地区。そこでドライヴ・バイ(車に乗ったギャングが銃を撃ちながら走る)を受け、何と銃弾を7発も喰らってしまう。しかし、8ヶ月間の車椅子生活と、1年半の病院生活を経て、通常の生活が出来るようになったというからすごい(たぶん筆者なら死んでいると思う)。

ハード・コア・ラップのグループに入ったとはいえ、担当するのはコーラス・パート。きっとウタモノをリリースしたかったのだろうと推測する。その機会が訪れたのが、前出の「Gangsta's Paradise」。クーリオ(Coolio)のヒット曲(1995年ビルボード年間第1位)と思われがちだが、本来はL.V.のアイデアということらしい。この大ヒットを受け、トミー・ボーイと契約。1996年1st『I Am L.V.』をリリース。「Throw Your Hands Up」がR&Bチャート32位を記録した。

2000年にはラウドから2nd『How Long』をリリース。さらにソウルへシフトした姿を見せてくれた。しかし、この後の10年はサウス・セントラル・カーテルの活動に集中することになる。ようやく2010年に3rd『Hustra 4 Life』をリリース。2ndの内容に近い、スロウ中心の作風にソウル愛好家たちはホッとした。

インターバルを開けずに、2012年には『Still L.V.』を発表。しかし、日本盤のみの発売となったようである。これにはUS、UKのマーケットでは、フィジカル(CDなど)はもはや売れないという背景があるようだ。しかし、こういった作品はアルバム単位で聴きたい。日本の流通事情は恵まれていると考えるのは、もはや筆者が古い人間だからなのだろうか。

(2011.06.26/2015.01.02)

Discography

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『I Am L.V.』

(1997)

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『Hustla 4 Life』

(2010)

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『Still L.V.』

(2012)

the art of making love

『The Art Of
     Making Love』

(2017)

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