アメリカ大統領選挙に沸いた1年。民主党代表候補選挙では初めての黒人大統領or初めての女性大統領という、歴史に残る決戦となった。結果オバマ(Barack Hussein Obama II)氏が大統領に選出され、ブラック・パワーを再認識させられた。
しかしながら、ブラック・ミュージック・シーンでは“白化”が進んでいく。数年来のニーヨ(Ne-Yo)からの流れの影響、オートチューン使いのT・ペイン(T-Pain)など、ポップなシーンへと動いた。マイアミ~フロリダシーンが活気付き、80年代を意識した“電子音”が賑わった。
そんななかでも、キース・スウェット(Keith Sweat)や、ミント・コンディション(Mint Condition)らが原点に戻った作品をメジャーからリリース。こういう時代にメジャーからの会心作がまだ生まれるところに喜びを感じる。
また、以前メジャーで活躍していたグループ脱退組みである、デイヴ・ホリスター(Dave Hollister)やメン・アット・ラージ(Men At Large)で活躍したジェイソン・チャンピオン(Jason Champion)などがゴスペル作品をリリース。今後の方向性を含めて見守っていきたい。
(2009.06.21)
-2008年にリリースされた作品-
/ MINT CONDITION
/ KEITH SWEAT
『Look No Further』
/ KAY-B
『Avant』
/ AVANT
『On My Radio』
/ MUSIQ SOULCHILD
『The Works』
/ MYRON
『Intuition』
/ JAMIE FOXX
『Witness Protection』
/ DAVE HOLLISTER
『Reflections』
/ JASON CHAMPIONS
『Almost Famous』
/ DEEP3
『Love The 80's』
/ ZO! AND TIGALLO
『The Point Of It All 』
/ ANTHONY HAMILTON
『Back In Tha Building』
/ MIKKI BLEU
/ SAM BOSTIC