-2009年、筆者的ベスト-
2009年、1番聴いた。トリビュート版であるこの作品を2009年のベストにあげるのは、ズルイような気がする・・・。がしかし、しかしである。 outroを除く全10曲に捨て曲なし。コレについては原曲が良すぎるから当たり前かもしれないわけだが…。しかもバックトラックにはメンバーが参加。そんなわけで、オリジナルアルバムと同等に扱いたい…。
-豪華すぎるゲスト-
フィリー出身のミュージック・ソウルチャイルド(Musiq Soulchild)による①「Silky Soul」で幕開けって、なんて出来すぎた話なのだろうか。ただその音を楽しめば良いのだろうが、ついついその意味を考えてしまう。これぞリスペクトというものではないだろうか。
個人的にケム(Kem)にあまり期待していなかったせいか、②「Golden Time Of Day」の出来の良さには驚かされた。爽やかに流れていく。
ラヒーム(Raheem DeVaughn)の味わい深いボーカルが乗った③「We Are One」、ジョー(Joe Thomas)がエモーショナルに歌い上げる⑤「Can't Get Over You」は原曲に近いアレンジのせいか、とても馴染んでいる。とくにジョーはエロく歌っており、フランキー(Frankie Beverly)にはない湿度が染みる。
-選曲の良しあし-
原曲よりもさらに晴天の日に聴きたくなるアレンジの⑥「Happy Feelings」。レディシ(Ledesi)のイメージと違ってて、これまた驚かされた。
期待していたミント(Mint Condition)の⑦「Back In Stride」は、なんだかストークリー(Stokley Williams)の甘い声が活かされてない気が…。できたら他の曲をチョイスして欲しかったというのが本音。そういう意味ではケヴォン・エドモンズ(Kevon Edmonds)による⑧「Never Let You Down」はベストな選曲!!とろっとろに溶けてください!
-誰が歌うのか-
⑨「Joy And Pain」は誰が歌うのかなと思っていたらアヴァーント(Avant)だった!声との相性はどうなのかと思ったが、これが意外とフィットする。少しねばっこい気もするが、そこがまた良い。
最後の⑩「I Wanna Thank You」はすっかりゴスペルしてるのだが、あったかいMAZEの曲だからしっかりマッチ。女声のなかにJ.モス(J.Moss)の声が絡んでくるのがカッコイイ!
-第2弾も期待!-
贅沢をいうなら「Southern Girl」「Feel That Your Feelin'」「When You Love Someone」、そして現在のところの最新アルバムからの選曲(個人的には「The Morning After」)が欲しかった!!
第2弾、是非とも期待したいところだ。
(2010.02.11)