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TEVIN CAMPBELL

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Biography

1976年、テキサス州はオースティンにて誕生。本名:テヴィン・ジャーモッド・キャンベル(Tevin Jermod Campbell)

「ボクは教会で育ったようなもんなんだよ」

と本人が語るとおり、3歳から教会で歌っていたそうだ。母親がいわゆる“ステージママ”であったこともあり、息子に大いに期待。ジャズ・ミュージシャンであるボビー・ハンフリー(Bobbi Humphrey)のオーディションを受けさせる。ハンフリーが当時ワーナ(Warner Bros)に所属していたことが縁だろう。12歳の時にクインシー・ジョーンズ(Quincy Jones)を紹介される。クインシーも彼の実力に惚れ込み、自身のアルバム『Back On The Block』に参加を要請。1990年「Tomorrow(A Better You, Better Me)」がリリースされる。日本でもHITACHIのCMで採用されたこの曲は、R&Bチャートを征する結果となった。

こうしていきなり話題をさらった。ソロ名義のでヒットは、プリンス(Prince)の映画『グラフティ・ブリッジ(Graffiti Bridge)』のサントラに収録された「Round&Round」。ポップチャートで13位(R&Bでは3位)を記録。アルバムデビューへ向けての準備は整った。そしてナラダ・マイケル・ウォルデン(Narada Michael Walden)アル・B・シュア(Al B. Sure!)らに支えられ制作し、若干15歳にしてリリースした1st『T.E.V.I.N.』は、みごとゴールドディスクに輝いた。

その後、活動の拠点をLAに移す。最大のヒット作となった2nd『I'm Ready』は、「Can We Talk」「I'm Ready」「Always In My Heart(いつも心に君がいて)」とベイビーフェイス(Babyface)が参加した曲がヒットし、その存在をゆるぎないものにした。このころまでは、グラミーへのノミネートは常連になっていた。

映画のサントラなどに参加し、ジャム&ルイス(Jimmy Jam & Terry Lewis)ブランディ(Brandy)などと関わりつつ、プロデュースも学んでいく。そしてニュークラシック・ソウル・ブームの1996年に、自身でプロデュースした3rd『Back To The World』をリリース。ラサーン・パターソン(Rahsaan Patterson)なども参加した大人向けの作品になった。ラサーンが提供したタイトル曲のシングルはそこそこの数字が出た。しかしそれ以降のシングルが続くことができず、セールス的には今までの中で最低となってしまった。

再びナラダ・マイケル・ウォルデンも参加した4thをリリースしたのは1999年。フェイス・エヴァンス(Faith Evans)ココ(Coko of SWV)などのゲスト参加で話題にはなったが、結果としてこちらも上手くいかなかったということになるだろう。

その結果からか…同年、おとり捜査の警察官に逮捕(猥褻)。さらにその際にはマリファナも所持していたらしい…。あまりに早い年齢で存在が大きくなってしまい、ブームが落ち着いたときにセールスが落ちる。メンタル面も相当やられていたに違いないだろう。そして、2002年には音楽活動から身を引くと発表された。

それから2008年まではほとんど音沙汰なし。2005年頃にミュージカルに少し出演していたようだ。また、未発表音源をデジタル配信するテストを行ったりもしたようだが、まとまらなかった。

ようやく表舞台に顔を出したのは、2009年。BET(Black Entertainment Television) AWARDでオージェイズ(O’Jays)のトリビュートで登場した。また、BETの番組でも特集を受けたりし、なにやら復活の予感が…。ナラダ・マイケル・ウォルデンも、“テヴィンは新しいアルバムを作っていて、2009年にはリリースできるんじゃないか”と語られていた…。しかし、結果それも届かなかった。

2010年にはクインシー師匠から愛の手が差し伸べられる。「Secret Garden」のリメーク版に、テヴィンを起用したのだった。このころから、ようやく復帰のシナリオを描いていったのではないだろうか。

2013年、2014年もライブを中心に活動。その中で「ニューアルバムにはテディ・ライリー(Teddy Riley)やフェイス・エヴァンスが参加する」と公言しているようだ。また、フル・フォース(Full Force)のデビュー30周年記念盤『With Love From Our Friends』(2014)にもゲストとして参加。彼の歌声が聴こえる機会が増えてきた。さぁ、予言通り復帰作はリリースされるのだろうか?

(2006.03.20/2011.09.04/2015.04.17)

Discography

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『T.E.V.I.N.』

(1991)

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『I'm Ready』

(1993)

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『Tevin Campbell』

(1999)

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