1. 『24/7』
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『24/7』(1999)1999
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Review

-兄弟愛-

アフター7(After7)のメンバー、かつベイビーフェイス(Babyface)の兄であるケヴォンのソロ作。当然のように、プロデュースはベイビーフェイスが務める。

-優しい作風-

全編ゆったりとした、バラード中心の優しい作品となった。また、その雰囲気とケヴォンの甘いテナー・ボイスがマッチする。童顔氏の声にもう一粒だけ砂糖を入れたようなカンジだ。

出だしから、「となりにベイビーフェイスいる!」と言いたくなる色使い。そして、②「Love Will Be Waiting」の出だしのギター。これは全面フェイス氏のプロデュースではないのだが、まさしくこれは!と言いたくなる。この曲が作品中1番のお気に入りとなった。

-単調にならないような工夫-

そのようなことだと、単調な作品なのか?と思われるかもしれないが、そこに色づけしているのが、ティム&ボブ(Tim Kelley &Bob Robinson)だ。④「When I'm With You」⑧「I Want You More」の2曲が彼らの手によるものだが、ちょっとした悲壮感と当時の流行の音を微妙にブレンドするという味付けは、彼らならではだと思う。ティム&ボブは様々なアーティストの作品の中で、意外な一面や多少異色なチャレンジをするけど、的は射ているっていうことが多数。あまたのプロデューサーの中でも、その実力は上位だと筆者は考えている。

また、ダリル・シモンズ(Daryl Simmons)も安定感抜群で、⑨「No Love」を提供。ボーイズⅡメン(BoyzⅡMen)あたりが歌っても違和感がないようなバラードだ。さすがベイビーフェイスの腹心である。

-グループの活動も期待-

欲を言えば、アフター7時代の名曲「One Night」のような、ミディアム~アップの曲が欲しかったこと。魅力がバラードにあることはわかっているが、それだけの人とは思えないからである。そこは次のグループでの作品に期待!しているおだが…。早く新曲が聴きたいところである。

(2005.12.08)

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